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【波乗りの日々】その8

kage

2020/10/16 (Fri) 20:12

沖からは次々とうねりが入ってきて、自分に向かってブレークしている。
そう、自分がいたのはパワーゾーンだったのだ。
とにかくパニックになっては溺れてしまうと自分に言い聞かせ、とにかくブレークする波にもまれながら陸に着かないと。
波の立たないところは、沖に向う流れカレントがあるところ。なので、波のもまれた方が、はるかに安全に陸に近づくことができるのである。
なんど大きな波にもまれただろう。
必死に泳いで陸に着いたときは、力を使い果たしていた。(汗)

が、それを陸の上、車から笑いながら見ている人がいた。
一関から来ていた先輩のAさんとTさんである。
自分よりも波乗りでは、はるかに先輩である彼らには、今自分に起ったことなどはたいしたことが無かったのだろう。(笑)
すぐに別なポイントへ移動するからお前も来いとの命令だ。

おそらくあそこで断って帰っていれば、さっき起ったことがトラウマになって波乗りができなくなっていたかも知れない。
それを知ってか知らずか、AさんとTさんは強引に次のポイントで波乗りを続けるように誘ったのである。
入ったときは、沖から入ってくるうねりが恐かった。
ただただ、そのうねりをやり過ごすことしかできなかったが、しばらくして手ごろなうねりに思い切って乗ってみた。
選んだうねりも良かったのだろう、すんなりと乗ることができた。
ワイプアウトすることも無く、乗り続けることができた。
このおかげで、その後何年も海に通うことになるのである。(笑)

The End.

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