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【新聞配達】その5

kage

2021/05/22 (Sat) 15:06

勤労感謝の日だったろうか、新聞配達の少年を集めて慰労会のようなことを開いてくれた時があった。
多分、販売店ではなく、もっと上の団体からであっただろう。
市内の、今では多少なりとも立派になって同じ場所で商売を続けているが、当時は蕎麦屋とも食堂とも言えない店の2階の宴会場にみんな集められた。
どんな状況だったかは覚えていなかったが、伸びたうどんがを食べたことは覚えている。

その席で、何人かの人たちが慰労の言葉をスピーチしていたが、どうも気に入らなかったのは、どこかしら上から目線で、「お前たちは貧しくてかわいそうだ。一生懸命新聞配達をしてるから、今日は慰めてやる」という風にしか聞こえなかった。
そう感じた子は他にはいただろうか、自分は帰る時には、なぜか敗北感が一杯だった。

もう一つ、思い出を。
かなり配達にも慣れてきたころの話し。

色々な種類の新聞が仕分けされている台の上に、業界向けの読んだことが無い新聞が置かれていた。
メインの新聞は多少多く販売店に運ばれてくることを知っていたので、その業界紙も多少は多いのだと思って、いく種類かをゲットして新聞店を出た。
その日の配達がそろそろ終わりに差し掛かったことに、店主が自分に車で追いつき、大目玉をくらった。

それで初めて部数の少ない業界紙は多くないんだということを知った。

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