【あの人11】Y・Tさん
彼女は俺とは違う中学校から受験に来ていたのだけど、なんとなくちょっかいを出してみたくなり、話し掛けて見た。何を話し掛けたのかは覚えていないけど、多分出身中学校のことを聞いたんだと思う。
その受験から1ヶ月ほどで高校生活がスタートしたのだが、偶然にも彼女は俺の前の席に座っていた。本当のことを言えば、俺は彼女に声をかけたことすら忘れていたのだが、彼女の方は覚えていて、そのことを笑いながら話してくれた。
彼女は背中の真中ぐらいまである髪の毛を一本の三つ編みにしていた。俺は後ろの席からそれを面白がって引っ張ったりして遊んでいた。妙にそのことが懐かしい。
同じクラスだったのは1年生の時だけで、その後一緒のクラスになることはなかった。
高校を卒業して1年か2年過ぎた時に、友だちがやってるバンドのライブがあったのだが、そのライブは高校の同窓会みたいな感じで、お客のほとんどは同じ高校の出身者だった。
そのライブに彼女は友だちと来ていた。
ちょっとだけ話しをしたのだが、思わずビックリするぐらいにきれいになっていた。
トレードマークだった三つ編みの髪の毛は、肩ぐらいの長さになっていて、軽くパーマがかかっていた。
その後の彼女のことは知らないが、大学が教育学部だったから学校の先生になったのかもしれない。
2010年6月のある日、同級生からメールが来た。
彼女の訃報を伝えるメールだった。
どうして亡くなったのかは分からないが、ご主人から同窓会の案内に載っていた別の同級生のアドレスへ、葬儀まで済ませているというメールが来たという。
あまりに早い彼女の死。
ご冥福をお祈りします。
Category: 【あの人は今・・・】
【2010年病院日記】その10
入院生活、今日が最終日。
予定通りに退院と、先生から言われるだろうか。
そんなことを気にしてというわけでも無いのだが、今朝は5時過に目が覚めてしまった。
ベッドでゴチャゴチャしているのもいやなので、コーヒーでも飲もうかと食堂に行った。
当然誰もいないので、ゆっくりとコーヒーを飲みながら、テレビのニュースを見た。
小沢氏の事務所やら何やらに、検察の強制捜査が入ったんだなぁ。
検察としては、中々任意事情聴取に応じないので、強制捜査に踏み切ったと解説があったが。
それと時効の期限に関しても、何か言っていた。
病室ではテレビを見ていないので、リアルタイムな世間が分からないよ。
6時半前だけど、そろそろ人も起きて、食堂へも出入りするようになってきたな。
病室に引っ込んで部屋の人が起き出すまで、静かにしているか。
宅急便で送る荷物はパックしてあるから、後は出してくればいいのだけれど、荷物の受け付けなんかは9時から。
もうちょっと大きな段ボールが手に入ればいいのだけどね。
今回の入院では、テレビを見ないことにして、新聞を徹底的に読むと決めていた。
なので、案外暇では無かった。
それに、字の書き取りで、学生の時以来大量に字を書いた。
ただでさえ下手くそな字なので、たまには集中的に字を書くのもいいのかもね。
残念だったのは、音楽関係の本が無かったこと。
家にもあるわけでは、急ぎの入院には持ってこれなかった。
何か1冊でも調達できればよかったんだけどね。
自分的にはラジオが重要だな。
今回は急遽だったので思うようなものが調達できなかった。
欲を言えば、PCが欲しかったな。
このPDAだと、できることが限られてるからねぇ。
と言っても、持ってこれるようなPCを持っていないから仕方ないのだけどね。
外には、細かいところはあるけど、大体不足は無かったな。
入院期間がもっと長くなるようだったら、それはその時に考えた方がいいな。
今日の新聞は読売。
8時前に最後の病院食、朝食。
メニューは「ごはん、味噌汁、いわし梅おかか煮、小松菜の煮浸し、牛乳」。
全食完食。
出てる薬は、全部戻して、改めて今日からという形で薬が出されることになっている。
大きな片付けは終了。
今朝は医師の巡回と看護師の巡回が同時にやって来た。
医師からはMRIの結果として、腫瘍などは無い。
顔面神経麻痺の通常の所見である神経に所見が見られるとのこと。
来週以外の火曜日に磐井病院にいますとの何とか先生でした。
看護師さんからは、薬を改めて出しますとのことでした。
体温計と入院ガイドを回収して行った。
宅急便でも出して来るか。
キャリアバッグの容量がつらいので、売店にもう少し大きな段ボールをもらいに行って来る。
それでもキャリアバッグはギリギリだ。
事務員さんから支払い手続きの説明を受けた。
診断書はできあがっているそうで、支払いの時にもらってくればいいらしい。
また、領収書を確認するために、支払いが済んだら病棟に戻って来て欲しいとのこと。
今日からの薬を受け取った。
顔面神経麻痺系は1カ月、高血圧は2週間である。
それが無くなったら、磐井病院に行かなくてはならない。
ジャージを脱いで、Gパンとネルシャツに着替えて会計である。
窓口へ降りて行き会計である。
カードで支払いができるので助かる。
窓口は再来受け付けとか計算、支払い、診断書はなどに別れている。
来院している人の割に混乱していないのは、効率的なシステムになっているからだろうか。
病棟の事務員さんに領収書を確認してもらって、病室のT・HさんとY・Dさんに挨拶。
看護師さんへ挨拶を済ませて、下りのエレベーターに乗り込んだ。
長かったような短かったような入院生活もこれで終わりである。
後は入り口の回転ドアから外に出て、バスに乗ればいい。
それじゃ。
Category: 【あの日のこと】
Tag: #2010年病院日記【1999年のなぐり書き】
はぁ~、この年(年は謎だぁ)になるとちょっと運動しただけで、体中がボロボロになっちまう。ほんの100メートルも走っただけで、息は切れるし足はガクガク。おまけに次の日になると筋肉痛に悩まされる。実は今もふくらはぎから膝の裏、太ももの裏側にかけて筋肉痛だ。(汗)
Category: 【なぐり書き】
Tag: #1999年のなぐり書き磐井川堤防の桜2010【#003】
Category: 【明日への記憶】
Tag: #磐井川堤防の桜2010| h o m e |